ネタバレ・感想ありわらって、すきっていって。のレビュー

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十代の恋愛物語にしては重いライバルの存在
ネタバレ
2021年9月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 十代の楽しくてちょっぴり切ない恋愛物語としては、かなり重いライバルの存在。
たったの小学生で重い十字架を背負い、償いと贖罪で、幼なじみの女の子と結婚を約束し、優しい性格もあってがんじがらめになる。
そして、ヒロインと出会い恋をするも、話すチャンスさえなかったのが、三年生で同じクラスになり、友達になる。そこから距離を縮めていくも、幼なじみの女の子の拒絶により、どうにもならなくなり、でも、贖罪を選ぶしかないと思い込み、ヒロインを振ってしまう。振られて傷ついているヒロインを見て、長年片思いをしてきて、ヒロインを守ってきた幼なじみの男の子が、納得がいかない、理由を知りたいと、ヒーローと男同士の話をする。
そこで、やっと全てを放り出す覚悟を決めたヒーローは、もう一度幼なじみの女の子と真剣に向き合い話していく。こじれにこじれたところまできてた二人だったので、女の子が勇気を出すことで、ヒーローを解放する。そして、ヒロインの誕生日の日に告白をしにくるヒーロー。幼なじみの女の子と決着をつけたこと、ヒロインを好きなことなど、聞いたヒロインは、受験などもあり、答えを保留に。そして、晴れて志望校に受かった二人。春からはいきなり遠距離恋愛になってしまうが、それでも、自分の気持ちは変わらないと自信があるヒーロー。
そこで、物語は終わるけれど、現実を考えたら四年間も離ればなれで、各々に知らない友人関係や誘惑の相手などもできるだろうし、ハッピーエンドと簡単にはならないと思える終わりかた。その先の二人の物語だけでも、もうひとつ小説になりそう。
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作家名: 夢雨
出版社: スターツ出版
雑誌: 野いちご文庫