藍川京作品の愛読者のやなぎやこ。本書のトップを飾る氏の「掘り出し物」につきレビューします。氏の著作の中では意欲作と位置付けれられる短編である。ネタバレ回避のため明かさないが、推理小説家顔負けのエンディングに著者の引き出しの多さを知ることになる。
主人公は質屋を営む中年男。ヘルプのホステスとの一夜の逢瀬が描かれている。変化球は結末だけではない。首尾よく結ばれた相手の女の体には・・・。とにかく意外性盛り沢山の構成にやなぎやこも刮目。但し、である。他の著者の作品を読んでおらずアンソロジーの冊子全体に対しては評価資格なし。ニュートラルの意味で星3つ。