ネタバレ・感想あり三四郎のレビュー

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派手さはないが気づけば心を掴まれている
ネタバレ
2026年4月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 地方から出てきた一人の青年が、東京という巨大な“未知”に触れながら、ゆっくりと揺れ動いていく——その過程を繊細に描いた一作

一見すると素朴な青春小説だが、実際には近代化の波に翻弄される時代そのものを、主人公の内面に重ねて映し出した奥行きのある作品
学問、友情、そして掴みきれない恋情が交錯するなかで、三四郎の“決めきれなさ”は弱さであると同時に、時代のリアルな息遣いでもある
とりわけ美禰子という存在は、憧れと戸惑いを同時に引き寄せる象徴として印象深い
古典でありながら、その迷いや不安は現代的で、読み手自身の記憶や感情にそっと触れてくる‥

派手な展開はないのに、気づけば心を掴まれている——そんな読書体験を求める人にこそ手に取ってほしい一冊
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岩波文庫
2024年8月19日
岩波文庫の装丁で読む漱石は、やはりちょっと気分が違います。内容は三四郎の成長物語と言えるのでしょうが、単純な終わりかたではないのが流石です。
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作家名: 夏目漱石
出版社: 岩波書店
雑誌: 岩波文庫