このレビューはネタバレを含みます▼
あとがきに自己評価の低いヒーローとあるのですが、言いえて妙だと思います。貧乏牧場の経営者なので、ヒロインの金銭的な窮状を知っても、ちょちょいのちょいと解決してあげることができないのです。それでも、ない金をかき集めてヒロイン父に渡したり、ヒロインの借金返済を断って、たった一頭の種牛を売ってしまったり、できる限りの自己犠牲を払う。お金に余裕があれば、好きな女性に優しくしてあげるのは容易ですよね。自分も苦しい時、どんな行動を取るかによって男の真価が問われると思います。もちろん女にも同じことが言えますが。