ネタバレ・感想あり魂でもいいから、そばにいて―3・11後の霊体験を聞く―(新潮文庫)のレビュー

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タイトルからきっと苦しい読み物になると
2025年3月13日
分かっていた。
ページをめくる度に見知った土地、慣れ親しんだ方言を読むたびにそこに住む同郷の人々があの日直面した事を知ると作者同様震えた。
霊体験と聞くと怖いものと思いがちだが、遺された人々に
とって未来を生きる糧になるのだと知った。
あの日亡くなられた方の御冥福を祈ると共に、ご家族が少しでも心穏やかでいられますようにと、願いながら読み進めた。
私は地元が宮城県ではあるが、上京していたので被災を免れた。他人事ではない、たまたま生きているだけだ。
あとがきにあるように、苦しい読者だった。
忘れてはいけないと、あの日逝った方々が願ってやまない未来を生きている私は強く思う。忘れてはいけない。
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