ネタバレ・感想あり世界中の医学研究を徹底的に比較してわかった最高のがん治療のレビュー

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腫瘍内科医の戦い
2023年10月28日
帯にあるとおり、正しく「最初に読む本」としてお薦めします。
著者の一人である勝俣先生への、本当に微々たる応援の気持ちをこめて購入しました。

10代、20代の方は、『患者よ、がんと闘うな』(近藤誠著)という、かつてのベストセラー本をご存知でしょうか。
勝俣範之氏は、医療従事者や医療機関の広報、政府自治体などが、何故か一様に口をつぐみ野放しにする、故近藤誠氏らの行為を批判し続けた、数少ない専門家の一人です。
本書にもあるように、21世紀のがん治療における薬の開発は、日進月歩という言葉では追い付かないほど、驚異的なスピードで進み続けています。皮肉にも、がんを「切らずに治す」選択肢が、多くの患者に与えられているわけです。
その副作用として現れるのが、患者と家族を食い物にする、もっともらしく巧妙化した「切らずに治すインチキ医療」です。本書は、それらの詐欺医療と闘い続ける専門家たちからの、最も基本的なアドバイスの宝庫といって過言ではありません。
何度でもお薦めします。
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