上記、「作品内容」に記載の短編からなる作品集。どんじりに控えし「クララ」以外に対してはすべて、やなぎやこが各個別作品のページでレビューを寄せているのでご興味ある方は面倒とは思うがご訪問を。さて、ここでは唯一バラ売りされていない「クララ」についてコメントする。普段強気で通っているヒロインがふと出会った男に対して、勝ち気でも何でもない本性を露呈しつつ躰を重ねる筋書き。人間の描き方は丁寧な反面、SEχの描写が淡白な上、ヒロインの工クスタシーに至る前に幕となる。対照的なのは最初に収録の「今夜は感じすぎるの」。ヒロインの境遇に関する描写は、まあ藍川ワールドにおいてよくある話。だが、いざ一戦が始まるや、その内容は出色の充実ぶり。以上を総合して、一冊の短編集として評価を平均すれば星3つ。