ネタバレ・感想あり銀河鉄道の父のレビュー

(4.0) 2件
(5)
0件
(4)
2件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件
なかなか自由な坊っちゃん
ネタバレ
2025年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 宮沢賢治の父政次郎の視点でえがかれるところが斬新。でも、お父さんは家族への愛にみちています。
あの時代の父親にしては、優しいし、わりと柔軟な感じがよかった。
それにしても宮沢賢治のダメの見本みたいな騙されやすいところとか、真剣に成功すると思ってるところとか、宗教かぶれるところとか、お坊ちゃんでなかったら、あの発想で暮らしてはいけなかったでしょう。
妹のトシが結核で倒れ、賢治の書く話がすきだとのことで、はじまる執筆。妹がなくなったあとも、父が読み手になり、命がつきるその日まで、一番のファンでありつづけているのが素敵でした。
2人の子供に先立たれる政次郎の叫びがとても、心にささりました。
いいね
0件
宮沢賢治の父親
ネタバレ
2024年4月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 宮沢賢治の父親の人生を焦点に、家族や仕事、学問や奉仕活動が綴られています。子どもが重病を患えばつきっきりで看病し、自分が言い聞かされた生き方と子供達の自ら望む人生、息子や娘に仕事や文学の才能の有無を見極め、お金の無心に応え、危なかしい行動を心配し、愛情溢れる人となりが窺えます。花巻の素朴で優しい方言も良いです。
いいね
0件
レビューをシェアしよう!
作家名: 門井慶喜
出版社: 講談社
雑誌: 講談社文庫