ネタバレ・感想あり女流画家はパトロンがお好き?~甘く淫らな愛人契約~のレビュー

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タイトルとあらすじに違和感
ネタバレ
2021年8月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ このタイトルとあらすじ紹介文と、読んだ内容に随分違う印象があるので詳しく書く。女性が社会進出しない国でヒロインは亡き父の跡を継ぎ、アトリエを運営していた。女流画家が認められる世の中になるまで不利となる女性性を隠し、性的マイノリティを持つ芸術支援者を後ろ盾に持っていた。ヒロインは自立心にあふれ芸術家魂の塊だった。出世の為の人脈作りにヒロインを使えると思ったヒーローがヒロインに依頼し、女流画家と知り驚き、今までの女性像の範疇にないヒロインに興味を持った。ヒロインを通じ人脈作りは成功した。自分になびかないヒロインに彼女を支援する愛人の影を感じつつも惹かれてやまない時、アトリエが放火されヒロインを支援するかわり愛人契約させる。処女だったヒロインに驚き芸術家支援者との関係がマイノリティ同士の純粋なものだったと分かり自分を恥じた。ヒロインは男に溺れたりせず淡々と絵を描きながら愛人をしていた。ヒーローがヒロインの事を理解し芸術家として正しく扱い富と権力を使い支援し、ヒロインを妨害する元兄弟子の対応をしてくれているうちにようやくヒーローのことを好きだと気付いた激鈍ヒロインだった。甘くもみだらでもなかった。
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作家名: 東万里央 / 稲垣のん
出版社: 天海社
雑誌: LUNA文庫