このレビューはネタバレを含みます▼
「あやし」と地続きの世界観。「あやし」に出てきた脇役のその後もある。
不思議な怪談を聞くことで、心に傷を負った姪の気持ちが明るくなるかもしれないと計画した三島屋の旦那さんの考えが突飛だなと思ったんだけど、アルコール依存症の人たちが悩みを打ち明けあう自助グループみたいなものだと思えばなるほど理解できます。
おちかの身の上に起こった事件は「おそろし」3章で語られますがこれが1番因果を感じました。おちかたち被害者家族が実は加害者に酷い仕打ちを無自覚無責任にしていた。松太郎に同情してしまう。
1話1話はホラー要素もありますが最終的にはおちかの罪悪感は溶けて夫となる人と結ばれるので明るい雰囲気です