ネタバレ・感想あり斎藤義龍に生まれ変わったので、織田信長に国譲りして長生きするのを目指します!のレビュー

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義龍
2020年7月2日
義龍のことはほとんど知らなかった私ですが、時期的に大河の履修もあってすんなり世界観に没頭できました。転生先の親である斎藤道三とのやりとりや、長生きするための工夫、ブラック戦国時代への愚痴等々、主人公の言動が面白かったです。続きが気になります!
ジワジワ 行くよ 斎藤さん
2022年7月1日
文章自体はまあまあ良いものの面白さを感じる程度には行かず。
歴史に沿った流れの部分は、自分がそれほど詳しいわけでもないので問題なし。

まず、主人公や周りの動きが微妙に映る。
義龍(6歳)の記憶が一切なく前世(未来)の記憶のみの所からのスタートで、他が鈍いか重要に感じていないだけで、怪しむのは本人の才知関係なく位置取り的に当然の反応。以降も口舌はともかく、マムシと言われるほどの動きを主人公の影響下で起こさない。
また、主人公にバック・トゥ・ザ・フューチャーな改変を恐れる気配が微塵もなく、好き勝手時代における必要以上のオーパーツを作り出す。開き直ったとかの描写もなく、始めからバリバリ動く。お隣であるパラレルな所ならむしろ加速して良いような気もするけれど。
転生モノとしては、都合の良い事が起こるというより都合の悪い事が起きないタイプで、有用でも現状見ている畑が違う道具の派生形をマムシらが考えもしない。
周囲の知能に即した変化もほしいというよりも、毛色が違うマムシ殿との化学反応が一番見たいところだなと読んでいる途中から思いはじめたので……。
まだ序章なので面白いのはこれからだと思いますが、どうにも主人公へ好感をもつには至らない。
前世の延長をしているだけだし、記号としての医者にしか見えないのもある。
字面のまま時代を逆行したのに、目の前の者を優先して医療を施すのを何も考えずにするのもだいぶオカシイと思ってしまう。パラドックス的なトリアージの観点からも悩む場面はあってもいいかと。
自分のように、主人公の性格や道三が動かないにしてもそれなりの描き方をしてほしいという不満がないなら、そう評価は低くならないと思います。
絵はサイコー。
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作家名: 巽未頼
出版社: 宝島社