このレビューはネタバレを含みます▼
都会から引っ越してきた歩。
中3の男子6人で、時折するゲーム。
それに負けると誰かが気分の悪い暴力にさらされる。
いつも、きまってその役割は稔で、半笑いしながらのところが逆に不気味です。
そして、ラストで繰り広げられる暴力に稔の中の何かが決壊したときにおきる、いいようのない狂気。
話の合間で、でてくるお面や、バッタに硫酸、縄跳びで頚を閉めてのお告げなど、常軌を逸した数々のこともひっくるめての歩が最後にみた光景。
まさに、送り火で、自分のみてる川がなんなのかというところにたどり着くわけです。
時間がかからない作品ではありますが、物凄く心に重くのしかかる内容なので、こころして読むことをお勧めします。