このレビューはネタバレを含みます▼
苦難のどん底から始まり、上げ落とされてと、途中あまりにも主人公のオリバーが気の毒で読むのが辛くなってくる章もありましたが、早く続きを読みたい!と思えるような描写や伏線が張られています
悪人は相応の報いを受け、悪徳に染まらなかったオリバーが幸せになれたのは本当に嬉しく思えますが、
オリバー本人はまだ無力な子供だから当然と言えば当然なんですが、何かしら大きな事を為す事はないっていう独特の立ち位置。後半は主に物語で登場してきた大人達のエピソードとなります。
とはいえ、オリバーがしっかり前を向いて歩いていたからこそ、周りの登場人物達の心を動かしたんだなと思えます
全体的に言えるのはキリスト教の道徳的な、悪徳に染まらず正しい人であれというテーマが根底に流れてるのかな、と感じました
翻訳も分かりやすく、長編ではありますがとても読みやすいです