生まれる世界を間違えた主人公サラが、異世界で子どもに若返って生き直す物語。サラはラノベ文化に触れてこなかったからか、魔力を手に入れても上手く工夫することが出来ていなくてもどかしいけど、頑張っている様は応援したくなる。
対して、周囲の大人達はよく知らない子どもには、“最低限の見守りはするけど助けはしない”が徹底していて、生きる厳しさが前面に出て余り共感できない。どちらかというと、親しい人でさえ自分に都合の良いことばかり主張する人が多くて、人の話を聞かない。
ご都合主義的に上手く行きすぎても面白くないけど、主人公との会話で話が通じないことがあると読んでいてストレスを感じる。
そんな中、サラを大切にしてくれるアランはとても貴重な存在。彼には沢山頑張ってサラと幸せになってほしい。
サラは怖がるけれど、高山オオカミやワタヒツジなどの魔物達が地味に可愛い。