ネタバレ・感想あり滅びの前のシャングリラのレビュー

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小惑星衝突まで、あと十日
2023年7月19日
滅びの前のシャングリラ、混乱と破壊へ世界は一直線に落ちていっている。思わず周りを見回すほど、本の世界と読んでる自分世界が紙一重に感じる。すぐとなりに今起こっているパラレルワールドを頭の中でアニメと実写で見るようにダッシュで読み終えた。
神様のやることには必ず意味がある。人間がおらんようになってもすごく良いことが起きるんや。っていう。
人間はそういうことを考える生き物で、頭の中の創造社会とと見えている現実社会でずっともくんだ。
すごく良いことが起きる、その前提で自分を生ききろう、そう思う。
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リアル
ネタバレ
2023年4月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凪先生の小説はどれも好き
登場人物への愛を感じる
そしてこの物語は ああ人間ってこうなるかもって思った
最後まで人間でいたいなって思う反面色々考えさせられた
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最期に見つけたもの
ネタバレ
2023年3月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 世界が滅びるまでの1ヶ月間を四人の登場人物たちがどう生きたのかを描いた作品で、終焉の時を迎える直前で完結となっているのでとてもしんみりとした読後感でした。毎日に生きづらさを感じていた彼らが、世界が滅びる間際になってようやく自分の居場所を見つけささやかな幸せを手に入れる、最期の最期に見つけた「ユートピア」は切なくてとても温かい世界でした。たとえ世界が滅亡してしまってもいつかどこかで新しい生命が誕生するのでしょう。銀のスプーンを持った赤ちゃんの表紙はそんな未来を連想させてくれます。可愛らしい表紙だなと思っていましたが、読み終えてみれば幸せとは何か、家族とは、未来や希望そして生命とは。たくさんのメッセージが込められているように思いました。
読みやすく面白くあっという間に読めました
2022年2月26日
「美しい彼」でお馴染みの凪良先生の、非BL・非ラノベの文芸書です。
隕石衝突の終末物語と言えばパッと数作品思い浮かぶくらいポピュラーな題材ですが、今作は「現代の日本」を色濃く反映している、まさに今が読み時の作品です。
………
主たる登場人物はそれぞれ問題や悩みを抱え、マイナスの感情からスタートしています。
「明日世界が終わるとしたら?」という命題のもと、お互いがお互いに作用し、考え、行動します。
急激に狂っていく人々と世界。
インフラが機能停止し、メディアも情報供給を止め、最後にネットだけは細々と繋がる。
極限の状態に置かれた人間の弱さと逞しさが事細かに解りやすく表現され、涙があふれるシーンが何回もありました。
各章のタイトルの、「シャングリラ」、「パーフェクト・ワールド」、「エルドラド」は、終末とはかけ離れた言葉です。
それがこの作品の大きなテーマそのもののように思いました。
………
人は誰もが銀のスプーンを持って生まれるわけでも、贈られ祝福されるわけでもない。
生まれや育ちは選べなくとも、人生の最後の在り方は自分に決める権利がある。
読後に改めてカバー絵を眺めまた色々と考えてしまいました。

その時が来たら自分はどう考え行動するのか?
この平穏な現実社会で自分の生き方を考える機会もいただきました。
………
作中に登場する歌姫とその対抗馬のシンガーソングライターのモデルが、あの人ね、と判ってしまっていいのかそれで?となってしまいました。
凄すぎた
2021年12月29日
作家さん買いです。非BL作品の中では一番好きかもしれません。。。迫力がすごい。結局なんだかすんごくハードロックだった笑年末に読んで正解だったかも。一回この世が終わったと思って新年を迎えてみたい。
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もしも世界が滅ぶとしたら
2021年4月11日
スクールカースト、いじめ、DV、陰キャと女王様の恋愛、家庭問題、犯罪、ヤクザ…と凪良作品の読者ならお馴染みのモチーフが散りばめられた世界観でした。相変わらず表現は巧みでユニークなのですが『隕石の衝突で世界が終わる直前』という突飛な設定もあり、途中までリアリティが感じられないまま読み進めていました。しかし、荒廃が進む街や人々の様子の変化で徐々に現実味が増してくるので、実際世界が滅ぶようなことがあるとしたら、最初は現実感がないように感じられるのかもしれないと思いました。平成時代にミリオンセラーを連発したカリスマ歌姫を彷彿とさせるキャラクターのエピソードは、一番かけ離れた存在であるはずなのに感情移入でき、ボロボロ泣いてしまいました。シャングリラというのは『理想郷』の意味だそうで、世界が滅びる前に自分の理想にたどり着いた人物たちの日々は儚くも幸せに満ちていて「もしも世界が滅ぶとしたら…」とわが身を振り返らずにはいられません。願わくば、滅ぶとわかる前に真実の幸せに気づきたいものだと思わされます。
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一気に読みました
2021年1月3日
表現がとても美しい。まるで、ドラマか舞台を観ているような感覚になります。
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タイトルが好き
2023年3月11日
凪良先生好きです、BLに帰ってきてね!!とはいつも思ってますが、一般も喜んで読みたいと思っています。こちらは設定が面白いてすね。流浪の月に比べると、後半ラノベ感が強くてそういう意味では読みやすいけれども重厚感は少ないかなと思いました。
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人類滅亡に向かって
ネタバレ
2020年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ある日突然、小惑星が1ヶ月後地球に衝突する事が知らされたらあなたは何をしますか?誰しも1度くらい「地球よ爆発しろ!」と願ったことがあるんじゃないかと思いますが、まさか、それが叶ってしまったのか!いつの間にか只ルーティンを繰り返すだけになった生活、信じていた者からの裏切り、大切だと思っていたモノがまったく意味の無いモノになってしまったとしたら、、人類滅亡級の小惑星が衝突しなくとも、ちょっとしたきっかけからだって簡単に日常は壊れてしまいますよね。正常だと思っていた日々が実は既に狂っていたのだとしたら?そんな絶望の中で、もがきながらもユーモアを忘れずに最後の1ヶ月を生きていく人達のお話です。積極的な死への願望ではなくて、生き続けていく為の意義を見失ってしまっていた彼らが人間として何を考えてどう行動するのか、、とても考えさせられました。友樹君が同級生にかけた呪いが地味に嫌で笑えます。
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面白い
ネタバレ
2020年12月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初見の作家さんでした。設定が面白いと思いました。ひきこまれます。
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作家名: 凪良ゆう
出版社: 中央公論新社