このレビューはネタバレを含みます▼
大きな事件に頼らず、日常の揺らぎだけでここまで心を動かすのか‥と驚かされる一作
自分をどう見せたいのか、どう見られたいのか――その不器用な往復のなかで、主人公が少しずつ輪郭を得ていく過程が丁寧に描かれる
耳の痛い指摘や何気ない言葉が心にじんわり染み込み、思わず自分の在り方を振り返る‥
恋愛もまた理想の投影ではなく、他者の不完全さと向き合う営みとして描かれているのが印象的👌
誰かに選ばれるためではなく、自分で自分を受け入れること――その地に足のついた気づきが、読後にやさしい余韻を残します
ささやかな一歩の尊さを信じたくなる、静かな強さを宿した物語