ネタバレ・感想ありおもろい以外いらんねんのレビュー

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面白さの裏側にある人間関係や葛藤
ネタバレ
2026年9月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ お笑いを題材にしながら、実際に描かれているのは「何を面白いとするのか」という価値観の揺らぎ

笑いを仕事にする者の理想と現実、その狭間で揺れる三人の姿が、会話を軸に生々しく浮かび上がる
特に時間の経過とともに、芸人を取り巻く環境や笑いのあり方が変わっていく過程が興味深い
かつては許容されていた笑いが、時代の変化によって別の意味を持ちはじめる‥その戸惑いも含めて丁寧に描かれています
「面白ければそれでいい」という単純な話ではなく、面白さの裏側にある人間関係や葛藤まで掘り下げたところに、この作品の強さがある

青春小説として始まりながら、後半ではぐっと社会性を増し、お笑いという題材から現代の人間関係を照らし出す一冊
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作家名: 大前粟生
出版社: 河出書房新社