国一番の魔法使いだけど、育った環境から人との関わりを極力避け引きこもっているヒーローと、そんなヒーローが好きなんだけど、ヒーローの極力関わりたくない性格を知っているからこそ気持ちを諦めて田舎に帰ろうとしているお世話係のヒロインが、結婚することになることから始まる、気持ちのすれ違いストーリーです。ヒロインに自分との結婚を提案したヒーローは、なぜ自分がヒロインにそばにいてほしいのか、ヒロインとそれ以外の人達への好意とは何が違うのかがわからず悩みます。好きの境界線てたしかに曖昧だし、人によって違うし、目に見えるものではないから難しいよなぁと思いながら読んでいました。ヒーローの場合は、ヒロインへの独占欲から自覚しますが、直接的な言葉にしないのでヒロインがなかなか本気にしてくれず、ヒロインもヒーローの今までの傾向から、きっとこうに違いないと決めつけてその場の雰囲気に流される子なので、だいぶモダモダしました。途中で出てくる当て馬令嬢(でも悪い人じゃない)が良い感じで喝を入れてくれ、それが分岐点になり一気にストーリーが進みます。読み終わってみると悪くないお話しだったけど、改めてレビュー書いてるとなんだか、あれ?良いところがよくわからないな?ってなっちゃったので☆−1です。