凪良作品はやはり面白いです。地味でひ弱な男、一悟の任されているすみれ荘の住人たちとある日常の場面。読むにつれどんどんと増していく違和感が…。あぁ、やはりそうなんだと思うところがたっくさん。人が見せるその顔はその人の一部でしかない。そうなのに、見ているこちら側はそこだけしか知らなかったりする。当たり前のことを当たり前に思わずに人は人と相対しているんだってことを再認識させてくれる。そして、一悟の周りの違和感が…。美寿々と大将のやり取りがめちゃくちゃ思い当たるところありすぎて…!凄かった。央二の言う言葉がサラリと的を得ていてなんとも。人の幸せを勝手に決められないし。決めてはいけない。一悟の災難が恐ろしいですが、それは読んでいてなんとなく、据わりが悪くって。それも作品の持つ味。