よくあるどうしようもない家族と元婚約者。ヒロインは優秀で天才の聖女なのだが、子供の頃から妹になんでもかんでも横取りされてきた。もちろんクズ両親も妹しか可愛がらないし、元婚約者もいもうとに寝取られた。その上、聖女の立場まで「ちょうだい」の一言で奪ってしまった。ヒロインはとうとう堪忍袋の尾が切れてしまい契約していた精霊達とともに精霊界へ旅立ってしまった。聖女の役割が何なのか理解してない妹は「聖女という立場」だけを手に入れたに過ぎず国を貶めた反逆罪に囚われる。元婚約者、両親ともに犯罪者となってしまった。
それでも血を分けた姉妹。妹の死を望んではいないため魔物から妹を助けてまた聖霊界に戻って行く。感謝や謝罪は最後まで理解し合えなかったけどそれぞれの道を進むことになった。両親はクズだったけど妹は人間として自立して生きて行く姿をヒロインは何とも言えない気持ちで見守っていた。最後はモヤモヤが解消されました。