ネタバレ・感想あり再生(仮)のレビュー

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新世紀エヴァ、緒方恵美ファンの皆様へ
ネタバレ
2023年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュー冒頭に、作者である声優緒方恵美さんファンの方、新世紀エヴァンゲリオンファンの方々へ、自分自身は同作品のTV版も映画版も見ておらず、緒方さんが主役の碇シンジ役を演じた声優であることも知らなかったことを告白します。
そんな自分が、緒方さんの声優になるまでと、歌手としても活動する中で起きたこと、感じたことを描いたこの作品のレビューを書く資格があるのか、甚だ疑問はあるものの、ご本人朗読のオーディオブックでこの作品を視聴して、何度も何度も心が震えて涙で視界がぼやけるほど、心が動かされてレビューを書かざるを得ませんでした。
舞台オタではあっても声優業についてよく知らなかった自分にとって、声優である作者が、元々俳優を目指しており、同じように俳優から声優になる流れがあり、俳優同様、身体を鍛え演技力を見につけている事は興味深く、ちょうど声優が表舞台に立ちライブイベントや写真集を出す黎明期に見出され、スポットライトを浴びる一方、驚くような環境で仕事をしていた舞台裏の描写。
華やかな活躍の裏で、絶望感を味わうような出来事に見舞われ、引退前提で活動休止したこと。
驚きの連続でしたが、緒方さんが凄いのは、まさに言葉に魂がこもっている、言霊の存在を感じさせる感性と、それゆえ発する言葉や歌詞に、前向きな感情を込め、それを読者や聴き手に届けようとしていること。
タイトル通り、仕事でもプライベートでも、何度も挫折しそうになりながら、再生した人だから語る言葉に説得力がある。
そして圧巻だったのが、新世紀エヴァンゲリオンの制作現場と庵野監督との関係の描写でした。
高水準の作品を目指していたものの、予定よりスケジュールが繰り上がり、最初はカラーだった映像が、次第に線だけになり、色だけになり、白黒だけになり…そんな壮絶な状況の中でも、良い作品を作り上げようとするスタッフと声優の繋がり。
そして、足がけ10年以上も、14歳のシンジ君の心を、自分自身の感情として内包し、シンジと化して全身全霊で血を吐くように湧き上がる感情をセリフに乗せて演じきり、最後は座り込んしまうなんて。声色だけで声優はできない、自分の中にある感情を引き出して演技して、初めて聴き手に届くのだと。声優がここまで役と一体化して演じ切る姿に涙が止まりませんでした…。叶うならこの作品はご本人の声で味わって欲しい(小声)
衝撃的
2021年7月14日
蔵馬きっかけで緒方さんの大ファンになり、イベントにも行ってました。その後私はアニメの世界から遠ざかっていったのですがシンジでまた緒方さんの動向が気になりまして…知らない間に激動の半生を送られていたんですね。今、苦しい人ももうすぐいいことがあるよと思える一冊です。
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ファン必読の書
2021年4月29日
緒方さんの生い立ちから現在までの活躍を余すところなく書きあげた自伝。「あの頃の声優界ってこうだったんだ」「声優さんってこんな扱いだったの…!?」「え、緒方さんプライベートでこんなことが…!?」と驚きの連続。緒方さんのことが「昔」好きだった人も、「今」好きな人もぜひ読んで欲しい。
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作家名: 緒方恵美
出版社: KADOKAWA