ネタバレ・感想あり熊本くんの本棚のレビュー

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これは文学
2021年6月19日
ネタバレ無しで読んで下さい。
真実は藪の中。彼ら彼女らはあれからどうなったのか、あれは本当だったのかどこからが嘘なのか。考え続けることでこの小説を消化するしかないんじゃないかと。
執念深いと自らを評した作家さまの言葉をそのまま信じて、他作品も追ってみようと思います。
どんな本を選んで自分の本棚に並べるのかって、確かにある種の自己表現ですよね。『はましぎ』のタイトルにこんなところで出会えるとは!

本を扱う仕事をしているので、素直に小説を読み込むなんて年に数回あるかないか。
たまたま某サイトで本を探していて、この小説のタイトルに引っ掛かり試し読みの1ページ目ですぐにポイントのあるシーモアから購入。それが2時間前でした。
一気読みです。まだ涙が止まらないんです。

これがデビュー作だそうですが、初卵栄養全部入りですね。
全てをぶつけた感じにそのまんま打たれています。
正直、タイトルに付いた副題みたいなのは必要無いし、それでもタイトルと表紙は抜群。もちろん小説も。
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作家名: キタハラ / 慧子
出版社: KADOKAWA
雑誌: 富士見L文庫