ネタバレ・感想あり天獄の雨のレビュー

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触手の原点?
ネタバレ
2023年7月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 設定はかなり盛り込まれていて重厚です。警察一家なのに麻 薬取締官になった忍と父の間には確執があり、囮捜査で乗り込んだ先でヤクザの組長の従兄弟であり関連会社社長の加駕は組を潰すために忍を利用する。
忍の死にたい気持ちをドラッグが助長してしまうところなどは読んでいて辛かったです。が、加駕の包容力、スパダリ感が忍にも読者にも救いになっています。最後はハッピーエンドでスッキリ終わります。
エロは濃厚な描写で、特に忍が加駕にDOAを粘膜摂取させられてぐずぐずになるシーンは凄かったです。
沙野先生というとファンタジー作品に触手が出てくることが多いですが、こちらは糸状の何かに縫い止められる夢のいう変則的な登場で、後書を読んで触手だったのかとニヤニヤしてしまいました。
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大いにネタバレあります
ネタバレ
2021年8月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 暗い生い立ちをもつ麻 薬取締官の忍と父の復讐を遂げたい暴力団の加駕。ドラッグを追うという利害の一致から行動を共にする二人。時間を追うごとにある感情が芽生え、心の澱になっている過去も明らかになっていく。忍が危機に直面した時、疎遠だった実兄と加駕に救出され、過去が浄化されて生きる意味を知る。
王道ストーリーですが、忍の危うさとか加駕の漢前っぷりとか、エロ描写とか、あと、ちょっと痛い場面もありますが楽しめる場面はがあちこちにあるので是非読んでみて😄
2007年作品
ネタバレ
2023年10月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 厚労省まやく取締官の潜入捜査です。2000年代作品に特有の硬めストーリーです。お話自体は現代ものでファンタジー要素は無いですが、薬物による幻覚が触手の様な糸?で表現されていてとても幻想的でした。あとがきによると、糸萌えだとか。沙野先生の目に見えないものの表現ダイスキーなので愉しめました。
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生きる意味を追い求める
ネタバレ
2023年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 生きていていい人間なのかを問いながらいきてきたんですよ。忍は。父親だって苦しかっただろうけれど、それを知らせることの残酷さ。どうにもならない無力感を忍にぶつけてちょっとは溜飲がおりたのかな。いや、そんなの後で後悔したに決まってる。加駕に出会って、人に寄りかかることをちょっとは学んだみたいで。一連の事件の結果、忍は生きてもいいのかもしれないって。生きる理由を見つけられたと思うのです。切ないストーリーでした。
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重い
ネタバレ
2021年12月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ ドラックの話ですが、忍の生い立ちから全てツライ感じで、だからこそドラックの禁断症状に苦しむみたいな。攻めと出会わなかったら、本当に可哀想な感じでした。
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作家名: 沙野風結子 / ひたき
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 二見書房