このレビューはネタバレを含みます▼
設定はかなり盛り込まれていて重厚です。警察一家なのに麻 薬取締官になった忍と父の間には確執があり、囮捜査で乗り込んだ先でヤクザの組長の従兄弟であり関連会社社長の加駕は組を潰すために忍を利用する。
忍の死にたい気持ちをドラッグが助長してしまうところなどは読んでいて辛かったです。が、加駕の包容力、スパダリ感が忍にも読者にも救いになっています。最後はハッピーエンドでスッキリ終わります。
エロは濃厚な描写で、特に忍が加駕にDOAを粘膜摂取させられてぐずぐずになるシーンは凄かったです。
沙野先生というとファンタジー作品に触手が出てくることが多いですが、こちらは糸状の何かに縫い止められる夢のいう変則的な登場で、後書を読んで触手だったのかとニヤニヤしてしまいました。