ネタバレ・感想あり『源氏物語』と『枕草子』のレビュー

(4.0) 1件
(5)
0件
(4)
1件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件
平安女性貴族同士のライバルの代表格
ネタバレ
2022年10月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 源氏物語と枕草子について考える際、それぞれの作者である紫式部と清少納言に目を向けると、ほぼ同じ平安時代、同性、有名文学者、身分の高い女性に支えた…などなど、かなり共通点が多い分、当時から比較されて互いにライバルだったとされる説は今日でも有力です。ゆえに彼女たちの代表作である「源氏物語」と「枕草子」にも対比研究が盛んであり、様々な研究者が注目しています。
この書籍では、それぞれの作品内での表現はもとより、式部と納言の二人の宮廷での評判や貴族関係などの多面的な背景を示し、多方面から独自の解釈や説を述べています。特に源氏物語における光源氏の存在はかなり人々に影響を与えたという感じです。この当時ならではの人間関係の面白さに、平安期の文学に興味が出てくる読者も増えるのではないかと思います。
いいね
0件
レビューをシェアしよう!