ネタバレ・感想あり梔子島に罪は咲くのレビュー

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終始エロい、けど究極の純愛だと思った
2025年5月6日
とてつもない純愛。最初から最後までめちゃくちゃエロいのに、文学的で愛に溺れていく登場人物の心理描写がリアルで引き込まれました。
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臭覚を刺激するBL官能小説
ネタバレ
2022年1月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 飛ぶ鳥落とす勢いのデザイナー慎也と男娼タカオの物語。ゲイでもない慎也が騙されたと思って連れていかれた先に息を呑むほどの美しい男がいて‥、といった幕開け。
今作は官能小説の如く濃厚な濡場が至る所で描かれていて、過剰な濡場は不得手なので最後まで読めるか途中から不安になりました。が、そうも言っていられないほど中盤から慎也が加速度的に堕ちていく蟻地獄のような展開にヒリヒリしっぱなし。そんな八方塞がりの中からタカオが照らした一縷の望みに救いが見られますが、それまでの息詰まる展開がなかなかに読ませました。それにしても慎也の独白には切迫感というか息詰まるものがあり、臨場感たっぷりで読み応え大。
作品全体の雰囲気は、(あくまで個人的な感想ですが)松本清張の鬼気迫る日本映画のよう。そして随所に挟まれる梔子の香り、慎也が正気を保つ拠り所のように感じ無性に梔子の香りを嗅ぎたくなる作品でした。
濃密な世界の中の
ネタバレ
2021年12月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 島の中でしか生きられない。タカオはそれしか知らない。徒花という言葉がぴったり。花に群がる虫の中でも、特別になった慎也。たくさんのものをなくしても、タカオを選んでしまうしかなかった。執着と自尊心とせめぎ合う中、一筋の光を見つけることが出来たことは、窒息しそうな心を保てる事になった。慎也のヒリヒリした心情がヒシヒシと伝わってきます。読了後のなんとも言えない余韻がいいです。
面白かったです
ネタバレ
2022年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 独特な雰囲気がただよっている小説で、おもしろいと思いました。「受」のキャラが好みでした。こういうすてきな小説があるから、BL小説を読むのはやめられないと思います。
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どこに視点を持っていくか
ネタバレ
2024年8月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ で、割と読後の印象が変わるかなぁ。と思う一冊。
ただ、前半部分のメリバ臭のする終わり方からのその後が良かった。
盛り上がった幸せって一瞬しか続かないよねぇ。って現実が見えてきたとかが良かった。
上手いこと這い上がれた二人で、その這い上がり方もキレイだなと思える展開で良かった。
因習めいた島とか村とか良きですね!
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何処まで落ちるのだろう
ネタバレ
2024年5月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読みながらずっとそう思ってました。相手のレベルまで落ちる事が出来るって間違いなくロマンで愛の証明ですが、この攻めは本当に受けの為に全てを投げ出しましたね。魔性と言う言葉がこれ程あう人もいないでしょう。人なのかそれとも花なのかって感じでしたし。そして攻めは受けの処まで落ちるだけでなく、そのもっと先に自ら進んで行くという凄さです。貧すれば鈍ずるのあれの展開は想像出来なかったです。そのままのメリバかと思いましたが、最後は意外や意外、受けが攻めのことを助けました。この事で受けも攻めの事が本当に好きなんだと判りましたし、BLらしいハピエンでした。
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島に囚われる
ネタバレ
2022年8月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 挿絵がないので想像を掻き立てられ、没入できて良かった。お互いをダメにするというか、二人して落ちていく感じは嫌いじゃ無いが、受けを殴ったり他の客を当てがったりというのは苦手だった。
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作家名: 綺月陣
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 海王社
雑誌: ガッシュ文庫