ネタバレ・感想あり長い夜の国と最後の舞踏会のレビュー

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怖くて綺麗
2022年9月26日
読むのに普通の小説の倍は時間がかかりますが、一言ずつ味わって世界に浸かって読めると素敵な世界に入れます。
きれいな世界だけど人外者は残酷で、でも、作者による救いが嬉しくなりました。
ぜひ最後まで読んでほしいと思いました。
飛ばし読みが出来ない文章力の高さ
ネタバレ
2022年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 中身の濃かった1巻目では、周囲の人間に密かに復讐を誓う主人公(人間)と、それに協力する魔物(主人公の初恋の相手)がヤヤ長い誤解期間を経てしかし思わぬ事で理解が深まり、気持ちが通じ合う、と言うところで終わってましたが、本作ではやっと(2巻目なのにやっと、と言いたくなるくらい中身が濃い)主題の主人公の復讐が果たされます。この復讐の場面に至るまで、成すまでの主人公や元婚約者の人間の王子の感情の動きなどがつぶさに描かれ、かなりドラマティックに表現されていて(そして主人公は人族である事を捨て、主人公以外の国民はほぼ均一に肉体的精神的に断罪される)、何度も読み返したくなるスルメ感覚な文章力の高さです。

主人公の二人(人である事をぽいっと捨てたディアと魔物の王であるノイン)が、別段、ベタベタするような場面は描かれる訳ではないのだけど、案外そこかしこにぽっと熱を含んだ表現が入って、相思相愛になった者同士のしっとりした感情が感じられて良いです。
大好きです
2022年2月27日
この不思議な雰囲気の世界の物語大好きです。最初感じていたまだるっこさなども物語の雰囲気を醸し出す文体なのかな?と思って読み進む内に全部含めてこの世界なのだと納得しています。まだこの世界の不思議を見てみたい。この続きも是非是非読みたいです。
両片思いと復讐の話
2021年10月27日
復讐に向かう主人公の置かれた環境の非常さと、そんな中でも人間らしく生きようとする主人公と、忘れてはいけない言い伝えや人ならざる者達との約束のシビアさと、主人公を甲斐甲斐しく世話する精霊の少しの不憫さが丁度いい。
デビュー作が気に入ったので、作家買いをしてみたが当たり。だが、カバーのデザインでTL文庫だと思えたのが少し気になる。
独特の世界観
ネタバレ
2022年10月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんだか引き込まれる話でした。
悲しい過去や厳しい状況がありつつも、主人公と人外者とのやりとりには悲壮感がないのがよかったです。
でもちょっと腑に落ちない部分はありました。
国王の件、いくら似てても無理があるような…
あと毒を盛ってた人間が、番外編で(自分じゃなく)周りがそう動いてたみたいなことを回想してるのが、??でした。
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とても幻想的で素敵、だけど
2021年10月29日
とても幻想的で素敵な物語だと思います。が、読んでも読んでも話が展開せずちょっと残念な気持ちが。風景の描写はとても素敵で国の背景などもしっかりしているのですが、振り返りシーンが多く主人公の考えていることがなかなか理解できず、プラス人外のお方はさらに難解だそうなので、読み進めるのに根気がいりました。でも雰囲気は楽しめました。
西洋風の八百万の神
ネタバレ
2024年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 沢山の精霊の王様(夜の王とか深夜の王とか死の王とかとにかくたくさん)や妖精、あと魔物もいる世界観です。そしてその精霊や妖精たちと主人公とのやり取りは比較的ほのぼのとしています。しかしメインストーリーは残虐で残酷、主人公の周囲には人間の味方は一人もおらず全員から死を願われている立場という……なんというか、設定と実際のやり取りがちぐはぐで、重い展開の中でキャラクターたちは危機感も無く敵味方共にのほほんとしていて、深刻な感情で読めばいいのかシニカルな会話を笑えばいいのか判断に困るストーリーでした。主人公にかなり酷い事をしてる敵さえ印象が薄いモブ感。ありがちな「起承転まではしっかりしててラストは……」という感じの作品でしたので、作品内容(あらすじ)だけ見るとミステリーありの暗い復讐ものなのかな?という印象を受けますが実際読んでみた感想としてはざまぁなし方向感無しのほのぼの日常系っぽくてちょっと拍子抜けでした。
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疲れました
2021年12月18日
美しい世界観なのですが、説明がまどろっこしくて時間軸があっちこっちに飛んでいて半分以上は飛ばし読みしてしまいました。登場人物の心情にも感情移入できませんでした。読んでいてとても疲れてしまいました。
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