ネタバレ・感想あり噛みあわない会話と、ある過去についてのレビュー

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日向と日陰
ネタバレ
2026年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ この物語は、過去に日向にいた人と日陰にいた人の目線でそれぞれ書かれていて、日向にいた人目線での考えや言葉を読んだ後に来る日陰にいた人目線での言葉の温度差が、とてもリアルに感じました。4話目の「早穂とゆかり」の中で、早穂目線の言葉『運動神経がよくて、男子からも人気があった早穂は、班替えの時にもまっさきに選ばれるような、所謂 "いい女子"だった。自惚れとかおごりでなく、客観的な事実としてそうだったろうと思っている。』この文を読んだ時、早穂の頭にある強い「自惚れ」と「エゴ」を感じさせられました。自惚れている人間は敢えて『自惚れとかおごりではなく』と付け加えることで、自分の中にある認めたくない「自惚れ」を誤魔化す。さらに強すぎるエゴが、いつまでも「自分の方が上であり正しいのも自分だ」と言い聞かせる。「客観的な事実」を決めつけてしまっている時点で、早穂の自意識過剰さを感じました。また、1話目や2話目、4話目のお話に出てくる人たちの特徴で、過去の立場と今の立場が入れ替わった途端に、その人の過去を持ち出し蔑むところは、常に自分がその人より上でありたいという欲望と自分を正当化したいという気持ちがひしひしと伝わって来て、人間ならではの生々しい「あるあるな症状」だなぁと思いました。ちなみに、4話目で早穂の旦那が早穂に対して「ご機嫌取り」を感じさせるような言動だったのは、物語の最後で早穂が旦那に対して感じていた「あること」で腑に落ちました。3話目は「世にも奇妙な物語」チックな話でしたが、母と娘の関係はとてもリアリティあるなぁと感じます。立場が違う目線で見る景色や感じ方は全く違うから、そりゃ噛み合わないよなぁ…と物語を読んだ後にタイトルを見て思いました。
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短編集
2025年5月18日
辻村さんのかがみの孤城後おそらく第一作の作品で180度ジャンルが変わるので作者欄を2度見してしまいましたw 4作品収録。こういう人いるよね、いそうだよね、いたら距離置きたいな、が楽しめるオムニバス作品なのでタイトル通りの過去の苦々しさや人の記憶のあれこれに共感しながら、隙間時間に読むのにぴったりの作品ではないでしょうか。
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短編
2024年9月2日
自分は「ナベちゃんのヨメ」がお気に入りです。
「パッとしない子」は、怖かったです。辻村深月先生は、流石としかいいようがない。
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