ネタバレ・感想あり新版 いっぱしの女のレビュー

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偉大な作家と世間の荒波
ネタバレ
2025年4月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 氷室さんのエッセイ本。
一流大を出ているだろう新聞記者の彼女への知性のカケラも無いセクハラインタビューの卑猥で無礼すぎる言葉が紹介の煽り文になってるのが、個人的にはそれもそういう女落としが好きな趣味を持つ人たちを喜ばせているだろうことが現実でもあるので、もったいないかな~と思う部分はあります。それもセクハラじゃないんですかね。もっとこう、光のスポットの当て方もあるだろと。賞賛から入るべきでは。
少女達に本当に素敵な友達をくれた彼女に世間は彼女の母親も含めて冷たく、無礼すぎたんだなあと思います。
たった51歳の若さで亡くなってしまわれたことに驚きです。
彼女の没後云年を記念した国営番組、そのMCをつとめた男性が彼女の人生をまとめた映像の最後に「彼女の小説、自分は読んでませんけどね」と平然と言い放っていたことも荒波の大きさの一端を匂わせますね。これが夏目漱石とか男の文豪のドキュメンタリーならそういうこと言いますかね。「自分、彼の作品一つも読んだこと無くて内容まったく知らないしこれからも読む気ないですけどこの番組で感動しました」なんて。
今そんな放送したら爆発炎上拡散間違いないと思いますが。なんでわざわざドヤ顔で彼女の小説読んでないと言うような低レベルな人を使ったのか。
そのうち朝ドラになりそうだなあとは思いましたが。
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エッセイで数少ない良作品
2024年5月7日
エッセイは、どう頑張って編輯しても、作家という職業柄ありガチな繊細さや意地の悪さや悪意に晒された人間性がどうやっても隠せない先生が多々います。
現代でも三十路という精神的肉体敵社会的地位ほハードルは存在します。
結局が時代が変わるだの、どれだけ長い時間が流れようとも流れても本質が大きく変わることの無い普遍性を実証した作品といえます。
粋な女人です。そら、作品のファンになると納得しました
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作家名: 氷室冴子
出版社: 筑摩書房
雑誌: ちくま文庫