このレビューはネタバレを含みます▼
椅子から出てきた花汕院はさながらランプから出てきた出てきた魔人のよう。彼の出現により大河の運は好転しますから。今まで目向きもされなかった彼の絵が人々の目にとまったのは花汕院の力?それとも彼の絵は元々良いものだったのかしら?何にせよ誰にも認められなくても毎日描いていた成果ですね。元々は大河の先祖が好きだった花汕院ですが、100年大河に会うのを待っていたと言いいます。大河と恋に落ちたのは本当だけれど、百年の想いは嘘も方便?花汕院の髪が細い枝になり藤の花を咲かせ背中からは蔓が伸びてきて、それで愛し合う触手的なシーンはこれが小説で本当に良かったと思いました。これ画があったら盛り上がるよりお間抜けな感じになってしまいそうです。ロマンチックな要素ありですがそれ以上にコミカルかな。