このレビューはネタバレを含みます▼
物事や自然現象に対しての、自身の極めて単純素朴な感想や分析をつらつらと綴ってゆく、日本古典の名作のひとつだといえます。ほとんどの文は比較的短いので簡潔明瞭なイメージもある作品です。一例として(現代語に訳して)「吠える犬はうるさい」など、まさに現代の我々が思うことそのまんまの感想が書かれているのは親近感すらわきそうです。また清少納言の高い教養があったからこそ描かれる表現もこの作品ならではの醍醐味であり、内容さえ理解できるようになれば面白さがわかるし、古典文法や古文単語の勉強にもなると思います。