ネタバレ・感想あり殉愛のレビュー

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衝撃的
ネタバレ
2025年1月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不倫や逃避行、無理心中でもしない限り、報われない恋愛のあれこれが書かれてあります。本当に古い時代の話しだと思います。それでも綺麗にまとめてあって、不快さは一切なく、背筋がシャキンとなるような潔ささえ感じます。辛口もたまには良き、ですね。
確かに殉愛でした
2024年3月30日
表題作含めた100p程度の中編が2つ、手紙風の独白短編が2つ入っています。98年の作品ですが、この頃から先生らしいピリッとした作風でタイトルには感じ入るものがありました。
「殉愛」とあるのでメリバは想定内、ある程度の予想はつきながらもラストに向けての盛り上げ方はさすが読ませるものがあります。どの作品も人がどんどん窮地に陥っていく緊迫感と焦燥感には手に汗握るものがあり、この緊張感がたまらなくて一気読みしました。
個人的にメリバは嫌いではありませんが4作品中3つに死の匂いがするので苦手な方は避けた方がいいかも。いずれも読後に多少の仄暗さが残りましたが、「チームメイト」は未来に思いを馳せる清涼剤のような作品で、これをラストに持ってきた構成がとても良いです。作品に合ったイラストも素敵でした。
良かったです◎
ネタバレ
2023年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作はすっごく好きなお話でした◎25年くらい前の作品で(驚!!)、若干時代を感じさせるシーンは要所々々あるものの、胸をわしづかみにされました◎お互い結婚しているのに、どうしようもなく惹かれ合って…という展開に萌えキュン◎ハピエンじゃないけれど、純愛でした◎2話目のメビウスの環は攻めが好みじゃなかったのですが、ミステリーチックで面白かったです◎メリバっぽい終わり方ですが、真実の愛に気が付いたのでまあ良かったかな。短編も2つ入っています。
10年以上
2022年8月22日
またはもっとそれよりも前に書かれているお話ですが、心理描写が丁寧で面白く読めました。短編で手紙のお話があるのですが1つ目のそれがとても良かったです。
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時代を感じさせる
ネタバレ
2024年1月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 他の方もレビューしてますが、かなり昔に発行された作品です。携帯電話というものがまだ普及してないのでしょう。不倫関係にある2人が会社のパソコンでひそやかに逢瀬のやり取りをする場面や、攻めが男同士のやり方を書店で立ち読みして調べる場面があり(今ならネットで簡単に調べられますよね)時代を感じさせます。表題作のほかに長編がもうひとつ、短編が2つ収録されています。細やかな感情表現がわたしは割りとすきでしたが、長編2つは切なさやいたみをかみしめる内容になっていて、ハッピーエンドがお好きな方にはおすすめできません。
短編集
ネタバレ
2025年2月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 執着と死で終わるお話しばかりで同性愛は不道徳だから幸せな結末にはならないという90年代までのBLのよう。不誠実な関係に不倫とそういう意味でも背徳感いっぱいですし。お話しはどれもドラマチックでしたが短編だからでしょうか、物足りなさを感じてしまいました。妻や婚約者の立場の女性達が出てきますが、BLというファンタジーにリアリティを加えてくれる彼女達の存在は好きです。

最後の短編のみ不誠実/不倫ではなく女性も出てこない誰も死なない明日への希望に溢れた内容となっています。
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作家名: 綺月陣 / 周防佑未
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 海王社
雑誌: ガッシュ文庫