ネタバレ・感想あり君の心に刻んだ名前のレビュー

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切ないラブストーリー
ネタバレ
2022年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2020年台湾映画興行収入第2位の映画の小説版です。映画は現在ネトフ〇で独占配信されていて迷いましたが映画を観てから小説を読みました。小説を読んで映画のシーンのわかりにくかったところ(晩安=おやすみなさい、の他の意味など)や登場人物の心情面を補完できましたが、どちらもとても胸を打たれる内容で素晴らしかったです。小説は日本語訳がわかりやすく美しい表現だったと思います。
1987年 高校2年生のアハンは転校してきたバーディに出会います。アハンはバーディに恋愛感情を抱き、バーディも同じ気持ちではないかと感じますが、高校が男女共学になった頃からバーディはアハンに距離を取るようになります。高校ではゲイの生徒が変態と罵られ痛めつけられていて2人は思いを口にすることはできずに、差別や偏見、親のプレッシャーでアハンは混乱していきます。
2019年5月に台湾はアジアで初めて同性結婚を合法化しました。2001年4月にオランダで初めて合法化されて以来、2021年時点で30ヶ国(国または一部の法域)が同性結婚を法的に認めています。法的な後ろ楯ができたことによって差別や偏見が少なくなることが期待され、同性愛者にとって喜ばしいことであると思います。日本における同性結婚の合法化の是非については議論の余地はあるかもしれませんが、このように苦しんでいる人がいることを真摯に考えなくてはならないのではと思いました。
読後感は決して悪くないので読んでいただきたいなと思います。
2022年2月 総216ページ
ラノベというよりは文芸書
ネタバレ
2024年10月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時代で言ったら昭和感が漂う空気の台湾のお話。翻訳物なので馴染みのない歴史や文化など、自分で調べて補完しながら読み進めました。10代の柔らかで傷つきやすい心と、破壊衝動と、読んでて苦しくなるけどとても丁寧な心理描写が良かったです。
運命の出会いだったんだろうなぁ。って思うけど、周囲を不幸にする覚悟を持つにはいろんなものが足りなかったのだろうと思う。
余韻の残る良きお話です。
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ゆっくりと続いていく物語
2022年10月27日
高校生アハンとバーディの初恋の物語。お話はとても切なくて一気読みするくらい良かったです。時代背景的にも仕方ないのかもしれない、でもバーディがした事がどうしても共感出来ないので★4で。
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作家名: 湛藍 / 大洞敦史
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 幻冬舎
雑誌: 幻冬舎単行本