まず著作権と音楽について考えさせられる作品です。今後この世に生まれるであろう沢山の音楽を楽しむには著作権を大事にしなければならないこと、だけどそうなると誰でも気軽に音楽を楽しむということのハードルが上がってしまうということ、それぞれの立場から正しさと信頼関係について深く共感しました。
チェロという楽器やそれに伴う音楽を通しての葛藤や安らぎ絆を感じれる作品です。また、作中には実在する有名な音楽や作者も登場しますが、中には頻繁に出てくる楽曲や作者が架空の存在でありながら、文字を読んでいると耳にしたことがあるはずのないチェロとピアノが自然と聴こえてくる感覚を覚えました。