ネタバレ・感想ありあやかし極道「鬼灯組」に嫁入りしますのレビュー

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流行りの?
ネタバレ
2023年4月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ あやかし物です。
が、恋愛要素は今のところほぼありません。
タイトルと違いトツギーノ(古)にはまだ程遠い状態で物語は進みますが、個人的にはそこが好みでした。
不幸な生い立ちの主人公がやたらハイスペックな男性に溺愛される話はそろそろ…なので(笑)
あ、でもこの主人公は家族とは死別してますがきちんと愛されて育ってます。
そこも好きかな。
一筋縄では行かないちょっと捻くれた人たち(主にあやかし)が出て来ますが、主人公やその人たちの心の動きもきちんと描かれています。
ただそれに筆を費やしすぎて、1巻は肝心の宝物の奪還及び消滅シーンがなんだか薄かったです。
2巻の方が頁数は少ないですがこちらの方が書き慣れたのか、内容的に良かった気がします。
あと少し気になったのが、組員たちの華さんに対する最初の頃の態度です。
後々の和解を描きたかった事は理解しますが、極道の皆さんは組長や若頭が保護すると言った相手に対してはどれだけ自分が気に入らない相手でも、決して無礼な態度は取りません。
無視もしません。
最低限の丁寧な態度で接します。
本文中にもありましたが「親(組長)が言うなら白い物でも黒」だからです。
もっと簡単に言えば極道ではなく会社組織だって嫌な相手に怒鳴ったり見下したりする事は常識ある社会人としては許されない事ですので、それと同じです。
リアリティは必要ないと言われればそれまでですが、実際はこうだ。という事を知っておいて頂けたらなあ、という気持ちです。
お話自体はまだ続くようで、華さんが今後、狛夜さん・漆季さんのどちらを選ぶかが焦点になるのか?はたまた他の事件が起きるのか?気になるところです。
続刊が出たら読みたいと思います。
最後に作者さんが聞いておられた質問ですが、自分としては、実らなかった恋の悲しみだけ(いえ、それももちろん辛い思い出ですが)の狛夜さんより、家族や友を失う悲しみを知ってる漆季さんの方がこの先良い家庭を作ってくれるのでは?と思ってます。
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