ネタバレ・感想ありチェッカーフラッグのレビュー

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臨場感が半端ない!
ネタバレ
2022年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初出が2002年とあり驚きました。20年前からこんな圧倒される筆致で描かれていたなんて!
サーキットの臨場感と裏側の人間模様に釘付けとなり、気づけば無心に一気読み。
上司との爛れた関係から抜け出せない中、楔を打つかのように表れた生気溢れる若者に聡巳の心が激しく彷徨う。この聡巳の揺れる心情と8耐の鬼気迫る緊迫感が見事に呼応しあい、クライマックスでは息してるのを忘れるくらい集中して読みました。
ラストで穏やかな加納を見て胸のザワザワがおさまりましたけど、BLでこんなにハラハラドキドキしたのは久しぶり。生死をかけたスポーツとBLって親和性がありますね。手に汗握るエロも必見!とても面白かったです。
一気読み
ネタバレ
2022年7月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 波風たてず流されるままに、一時の快楽と惰性的にこなす仕事、『人生なんてこんなもん』と割り切っていた聡巳の前に、今を全力で精一杯生きる徹也が現れたことで生きる意味を見つけ、それぞれが抱える呪縛から逃れようと足掻き苦しむ様に胸を締め付けられました。8耐を介して聡巳と徹也、加納部長の成長物語でした。そして鈴鹿8耐の描写も超絶リアルで実在感がありすぎて、モータースポーツ大好きな人にはドキドキワクワク鳥肌ものだと思います。
レースの醍醐味
ネタバレ
2022年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ サーキットで観戦するバイクレースの興奮が蘇りました。8耐も今は1000ccになっていて時代を感じました。懐かしのチーム名とか!それはさておき、用語がわからないと、調べたくなりますから、レース見る人が増えたらいいな、などと思いました。聡巳は加納とちゃんと関係を築いていなかった。だから、加納も嫉妬に燃えてしまったんじゃないかな。ちゅうとはにせふ●だったからこそ。加納がちょっとかわいそうでした。徹也は真っ直ぐ直情なバイク人です。そういう真っすぐさはライダーに必要ですね。レースに勝つだけがレースじゃない。それは人生も。って感じました。
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作家名: 綺月陣
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 海王社
雑誌: ガッシュ文庫