このレビューはネタバレを含みます▼
大人気作家氷室さんが自身の母親のことを赤裸々に語るエッセイ。
今じゃ絶対にありえないことをしでかす母。
結婚しない氷室さんの事を、その名を暴露した上でテレビの公開放送で相談してしまった衝撃エピソード。
それがもとで絶縁したり、それでも情にほだされて憎みつつも愛の絆を完全に断ち切れなかった氷室さん。
今だと母側のプライバシー侵害でこんな名指しの暴露本は出せないし、テレビもさすがにやらないと思う。ユーチューブならあるかも。
名前に氷と牙を持つ彼女の由縁がわかるような気もしてしまいます。もっと、のびのび自由に苦しまない環境だったら彼女の作品はどんな風だったんだろうかと埒も無いことを考えてしまったりします。助けられるべき人が面白がられるだけで見捨てられてた時代の象徴のような気もします。
親や家族でメンタル傷ついている人はご注意を。