このレビューはネタバレを含みます▼
恋愛小説でありながら、一人ひとりが自分の居場所を探し続ける青春の軌跡を、瑞々しい感性で丁寧に描いた一冊
台湾という時代や社会の空気を背景に、誰かを愛する喜びと、その先に待つ痛みや喪失まで誠実に見つめる眼差しが胸に残る
詩を味わうような翻訳の美しさも素晴らしく、登場人物たちの感情が行間から豊かに立ち上がってくるよう‥
単なる恋愛物語にとどまらず、多様な生き方や愛のあり方へ自然と視野を広げてくれる奥行きがあります
読み終えたあとも余韻が長く心に息づき、何気ない日常の尊さをそっと思い出させてくれる