ネタバレ・感想ありぼくの死体をよろしくたのむ(新潮文庫)のレビュー

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ふとした言葉や情景が印象深い一冊
ネタバレ
2026年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 川上弘美の短編には、日々の暮らしの手触りと不思議な出来事とが、ごく自然な呼吸で溶け合っている‥
本作もまた、現実と幻想の境界を曖昧にしながら、人が誰かを思う気持ちの奥行きを丁寧にすくい上げていく一冊
どの物語も筋書きの意外性で引っぱるのではなく、ふとした言葉や情景が心の深い場所に残ります
読み進めるほどに世界の輪郭が少しだけ変わって見え、ありふれた日常のなかにも無数の物語が潜んでいることに気づかされる
短編ごとに異なる表情を見せながらも全体には確かな統一感があり、読後には優しい余韻が漂う‥

川上弘美作品の魅力を存分に味わえる、何度でも開きたくなる珠玉の短編集
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作家名: 川上弘美
出版社: 新潮社
雑誌: 新潮文庫