ネタバレ・感想あり雲を紡ぐのレビュー

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少女が家族との間で自分を見つけ出す旅
2023年1月4日
よくよく起こりえるような「ノリ」から始まったいじめ。いじめといってもきっとイジってる側はそんな認識もないのだと思いますが、そのダメージは受け取る側がどう傷つくか、その深さは本人以外知ることはできません。
主人公は祖父に出会い糸紡ぎと巡り合うことによって今まで見えてなかった自分、新しいじぶんを発見してゆきます。ホームスパンという伝統工芸を描写する中で色とりどりの場面が目に浮かぶようでした。美しい色の作品です。
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作家名: 伊吹有喜
出版社: 文藝春秋
雑誌: 文春文庫