このレビューはネタバレを含みます▼
「彼等のワンピース」 佐原真人が亡くなって2年後、三回忌。
「理性の王国」 神鳥谷等(ひととのやひとし、真人の親友)と佐原苫人(とまと、真人の弟)の勤める中高一貫校の生徒、高校1年生の二戸羽瑠(にとはる)と北上來大(らいた)のお話。
「ワンピース」 真人の没後6年、七回忌。
「彼らの王国」 「理性の王国」から2年後の羽瑠と來大。
「ぼくのワンピース」を読んでその後が知りたくなり読みました。感想としては等はまだ真人の死の痛みから癒えていなくて この本のその後が知りたいと思いました。個人的には本当に悲しいことはなかなか言葉にできないと思いますが、等にとっては真人はまだ側にいるような区切りがついていない状態なのかなと思いました。それでも生きている人間は今を生きなくてはならないわけで、少しずつ等の環境も変わっていきます。
哲学者かAIかみたいな羽瑠と芸術家肌の來大、才能ある2人のその後も気になります。
友梨の恋人の早坂先生と突然殴られたバスケ部部員は気の毒な気がしました。
2022年8月 総334ページ