このレビューはネタバレを含みます▼
乗客として誰もが心地よく鉄道車両内の施設を利用できる世の中になった現在、改めて私たちは技術開発や進化に携わってきた人々の努力を知り、感謝しなければならないと思いました。本書を読んでみると特に100年以上前の鉄道旅では、空間の狭さや激しい振動、さらには車内設備内容や受けるサービス面に至るまで、今では考えられないほど多くの苦労を伴っていたことが推測できました。ひとつひとつ地道に改良改善を重ねてきた結果が今日の快適さへと繋がったということを、忘れないようにしたいと思います。