ネタバレ・感想ありドリアン・グレイの禁じられた遊びのレビュー

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校正者シリーズで一番好き
ネタバレ
2025年1月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 宮沢賢治の会の所も双葉が自宅に帰る所も、泣ける所が多く、校正者シリーズで一番好きかもと思いました。宙人が一番に双葉の事を考えて行動する所が本当に良いです。
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大切なものは目に見えない
ネタバレ
2024年7月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「ドリアン・グレイの激しすぎる憂鬱」の続編です。
今回も菅野先生の教養が溢れていました。文学や映画はもちろんのこと、ピセア・プンゲンスという木、カスレというフランスの家庭料理、未知の物がよく出てくること。スマホで検索してなるほどと思いながら読みました。
前作で小説家の白州絵一(しらすえいち、本名 神代双葉)は生まれたときから側にいた白州英知(しらすえいち)と決別して伊集院宙人と恋人になったのですが、今作では英知が双葉の誕生日にやって来て双葉を取り戻そうとします。
いくつかの小説や映画を知っているとより一層このお話のことがわかると思います。双葉と英知は「銀河鉄道の夜」のジョバンニとカンパネルラ、映画「禁じられた遊び」のポートレットとミシェルの関係性に似ています。長すぎた冬の果てに重なっていたと思っていたものは少しずつ離れていって...。「星の王子さま」では5000本の薔薇を見て自分の知っていた薔薇はありふれたものだったのだと気落ちしていた王子に狐は「懐けてよ(なつけてよ)」と言います。時間をかけて絆をつくって、別れ際に狐は王子に薔薇を見に行くことをすすめます。王子は気づきます。狐が他のどの狐と違うように、王子が一生懸命 世話をしていた1本の薔薇は5000本の薔薇とは別物で、その薔薇は強がりや我儘を言って王子を困らせていましたが、王子の心を癒してくれて、そんな薔薇をとても大事に思い愛していたことを。それから狐は秘密を教えてくれると言います。「心で見なくっちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。大切なものは目に見えないんだよ」
ヘルムート・バーガー似と言われる双葉、ヘルムート・バーガーはドリアン・グレイを演じたフランスの俳優ですね。個人的には双葉はジェラール・フィリップで宙人はギャスパー・ウリエルって勝手に思っています。菅野先生によると英知はアラン・ドロンだそうで、かなり分が悪いのですが、宙人がんばれ!って思いながら読みました。このドリアン・グレイの2冊すごく好きです。タイミングであったり、1つの言葉が考えを変えてしまうことがあって、双葉は見えないものが見えたんだなと心に感じました。涙無くしては読めない、そんなお話でした。英知のその後は「太陽はいっぱいなんかじゃない」(アラン・ドロン繋がりですね)で読めます。
2022年9月 総229p 挿絵あり
ちょ、宙人がかっこいい✨
ネタバレ
2024年1月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんだ、なんだ!これ宙人の負け戦じゃ…って思ってた自分を殴りたい。
かっこいいじゃないですか!宙人が。あの金髪バカがまさかの大逆転。サヨナラ満塁ホームランを決めましたね⚾このメンバーにおいていつも「ソレナニ~」って言ってた非常に共感できる好きキャラでしたが、今回はかっこよく頑張ってましたね。シリーズ1好きな作品です。お兄ちゃんは気の毒ですがこういうタイミングのヅレは仕方ないなー、だってもう宙人に出会っちゃったんだものね、双葉さんは。宙人に優しくいろんなことを説明して教えてあげる双葉さんがとっても好きです。この5人の集いを遠くからソッと見守っていたい…そんな気持ちでいっぱいです。感無量👍
シリーズの中で一番好きです
ネタバレ
2023年3月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 切ないですね。お兄ちゃん再登場はとても嬉しいです、だって前作ではもう彼の事は気になるばかりでしたから。相思相愛、でも一言で言って彼らは若過ぎたのでしょう。タイミングが全てです、あの駅で2人の関係は変わってしまったのでしょう。愛は続くけど、あの時お兄ちゃんが彼の手を取らなかったから、だからそれが2人の全てとなってしまった。教養も知識も語彙も無い金髪宙人は今回でさらに男を上ましたね。双葉が欲しいものはただ1つ、それを誰よりも持っていてるのは、双葉に社会的な地位だとか財力等あげれるものは何も持っていない宙人。宙人は双葉が気付いていなかった父からのも愛もちゃんと双葉に教えてあげましたし。自分が大人になってみて、始めて判る色々な事もありますね。政治の事もまた然りです。政治的に親子の理想は同じですが、それは双葉には想像も出来なかったこと。お兄ちゃんはこれからどうなってしまうのか、それが心配です。人生全てを1人の人に捧げてた訳ですが、それもまたとても利己的です。彼のこれからは今迄とは正反対の理由で政治の世界での活躍となるといいですね。
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まさか、こんなに泣かされるなんて…
ネタバレ
2023年3月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ びっくりした。このシリーズは全部読んでここまできたけど…。まさかこんなに泣かされるとは思ってなかった。でも、マジで泣けた。こどもの頃の記憶。囚われてるくせに、年月によって曖昧になっていく。なのにその曖昧なものに囚われ続ける。つらい話だったな。宙人と双葉さんには幸せになってほしい。お兄ちゃんにもね。
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禁じられた遊び
2023年2月18日
菅野先生の本の知識量には読むたび驚きます。尊敬です。私「禁じられた遊び亅が映画の十字架を立てる事から来ているとタイトルを見た時全く思いませんでした。白洲先生のイメージから失礼ながら良くない遊びを想像していました。スミマセン。心に染みるお話しでした。
昔々子供の頃、映画「禁じられた遊び」観ました。
何が禁じられた遊びなのか分からず、曲だけが忘れられず大人になってからも口ずさみました。私が初めてハマった映画音楽です。良い思い出です。
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苦手だったキャラが好きになっていました
ネタバレ
2023年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初、宇人はアホ過ぎて無理と思うほど苦手でした。絵一さんは気むずかしくて頑な鎧をつけた心が、しんどすぎて無理と苦手キャラ二人の紡ぎ出す世界。宇人の明るさ、優しさが凍り付いた心を少しずつ少しずつ溶かして行く過程を、ゆっくりと読み進めると今まで抱いていた苦手意識が消えていました。優しい時間が、ずっとあればいいなと願いながら読み終わりました
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宙人の光
2022年10月29日
色悪作家シリーズのスピンオフです。最初に登場して来た時にはこんなストーリーが待っているなんて思いもしなかった2人だけど、とても良かったです‼
宙人と絵一(双葉)のその後を描いていて、なかなか重いですが💦
そしてまあ宙人が可愛くて可愛くて、こんなに化けるなんて(いや、本来こういう人だったのかもしれない)何か本質的な核心を、ぶれない所を持っていられるのって、強くて魅力的だと思いました😊絵一が書く作品もまた変化していくのだろうかと、これからの2人がどんな風になっていくのかとても気になる作品です💗
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スピンオフ2
2024年9月23日
スピンオフの続編ですね。白州絵一と宙人、東堂大吾と塔野正祐の対比ですね。宮沢賢治のよだかの星、銀河鉄道の夜の読み解きについていけないところがありました。宙人の純真さに一息つけれたかな?
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作家名: 菅野彰 / 麻々原絵里依
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 新書館