ネタバレ・感想あり邂逅のレビュー

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中庸、かな
ネタバレ
2025年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 題名の邂逅とは、出会うことの同義異語だが、何やら劇的な再会を果たすといった荘重なニュアンスを思わせる。言葉のイメージどおりのドラマチックな展開を期待して本作品を繙いたものの、蓋を開ければパーティーに図らずも元カレを見かけ、宴がはけた後ホテルにイン、という定石のパターン。途中、有志で二次会に寄るといった話を挟むが、どうも文量稼ぎに思えてならない。ひとたびそういう目で見れば、パーティーでヒロインが元カレを見かけて、逆に元カレがヒロインに一度も気づかない、というのも不自然だし、というようにアラが次々と見えてしまう。一方で肝心のプレイ描写は丁寧でエ口く綴られ楽しめる内容。二次会の部分は飛ばして読めば丁度いいボリュームかな。濡れ場の出来でカバーして最終的に星3つ。なお、本作はコスミック文庫から刊行された短編集「艶文」に収録されており、重複買いに注意である。
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作家名: 藍川京
出版社: 株式会社大航海
雑誌: Aubebooks