ネタバレ・感想ありコスパで考える学歴攻略法(新潮新書)のレビュー

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子供の進路を考える上での指針になる
ネタバレ
2022年11月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 子供の就職から逆算してどの大学にいくべきか、そのためにどの高校、中学にいくべきか、受験に対する親としての心構えを金銭的コストを含めてまとめられている。
One-fit-allの正解はないのだが、子供の特性を見極めて中学受験をすべきか、高校まで公立を貫くか、はたまた小学校から受験させるかは親と子供次第。
そうはいっても首都圏に暮らしながら我が子に中学受験させないという選択肢をいったいどれほどの親がとれるのだろうか。
あまり報われないと知りつつもサピックスに課金して僅か3-4の偏差値アップをとらないという選択肢を親がとれるだろうか。金銭的に可能であれば、課金してしまうだろうと想像に難くない。
そうして、少子化が進み、子どもへの過大な期待がかかるのだが、大学受験以外の正解を知らない今の多くの親たちはこの本を一縷の望みとして受験戦争に突き進まざるをえないのだ。
子供がいる人もいない人も、受験に少しでも関わったことがある人には非常に面白い読み物だと思います。
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十中八九は無駄
2022年12月10日
学歴至上主義自体も問題だが、学歴や学力もカネ次第というなら、尚更だ。

「一流」中学や「一流」高校を出て、「一流」大学に入っても、その過程でついていけず、頓挫してしまったら元も子もない。

「一流」大学を卒業して、「一流」企業に就いたが、相応の実績を上げられず、コピーを取ることぐらいしかできなかったとて「複写長」と揶揄されるという有り様は、今でも起こっている。

仮にすべて成就しても、低学歴・二流以下の大学出身者・肉体労働者などを見下したり、己れの保身のために他人を貶めたりなど、道徳観や倫理観のない人格になってしまっては、社会に有害無益だ。

学生たちは、そんな人になる気か。親たちは、我が子にそのような人生を歩ませたいのか。そして、軌道から外れたら、冷たくあしらうつもりか。
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