このレビューはネタバレを含みます▼
スタインベックのクは苦しみのクだってみんな言ってる、と言ってた知り合いがいたのをやけに覚えてます。頭いい学校の人だったからか文学科だったかそんな背景があったような。
だいぶ古い時代のアメリカの貧しい労働者家族のお話。
いろいろうまくいかなくて希望の天地を求めて移動する家族。
途中で出てきたチェリーパイとバナナのパイだったかを売ってるバーみたいなののパイがやたら美味しそうだったなと覚えてます。
豚を殺して塩漬けにする描写がやけにリアル。
長女の彼氏が蒸発しちゃって、身ごもった赤ちゃんは死産で。林檎の箱に入れられて川に流されたのが象徴的でした。
そのあとの栄養失調のおじいさん、子供小さいからそこまででもないかもだけど文章見てるとけっこう老いてるかんじするけどその男性に長女が〇を飲ませてあげるシーンがけっこう衝撃的でした。なんというか、大人の男性向けの分厚い週刊誌とかで真面目な政治っぽい記事の合間にやたら卑猥な事件の話とかネタを挟んでくるのと似た感じなような。真面目な顔で愉しんで貰える意図があるというか。そっち目的で読んでた人もいただろうなあとは思います。