赤い髪と緑の瞳を持つマーヤは、まわりから魔女と忌み嫌われて育ちました。家族にさえも相手にされないため、山奥で世捨て人のようにひとりぼっちで暮らしています。
そんなマーヤに、ある日突然オリヴァーと名乗る男性が訪れて愛を告げます。村に連れ出し、マーヤに外の世界を教えます。
この物語は、当て馬は出てきません。ハラハラドキドキもキュンもありません。神から与えられたかのような美しい男女も出てきません。夫婦なのに恋人なのに、なぜか「様」とつけて相手を呼んだり、主従関係のような言葉遣いもしません。
暑い日のソーダ水のような、寒い日の暖炉のような、そんな物語です。
疲れた毎日を送る人に、この物語は優しく染み渡ることと思います。