ネタバレ・感想ありなぜこれを知らないと日本の未来が見抜けないのか 政治と経済をつなげて読み解くDIMEの力のレビュー

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日本に希望が持てる一冊
ネタバレ
2024年4月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ DIMEとは、外交(Diplomacy)、情報(Intelligence)、軍事(Military)、経済(Economy)の四つの言葉を組み合わせたもの。

日本が独立国家として維持していくためにはこのDIMEをそれぞれしっかり強化していくことが必要で、それが私たちの自由と財産を守ることに繋がるということが丁寧に書かれていた。

サッカーの試合で相手に勝利したいのであれば、相手チームを研究し自分たちのチームを懸命に底上げしなければならないのと同じように、国際社会や政治の場で生き残るためには、相手国を徹底的に研究し対策を講じなければならないとも書かれてあった。

確かにその通りで、日本はダメだ、あの国はけしからんなどと言って溜飲を下げるのは簡単だが、それだけでは現実が変わるわけではなく、国家の底上げには私たち一人ひとりが学ぶ必要があると切に感じた。

特に印象的だったのは著者と著者の師とのやりとりで、アメリカは敵と味方を間違える天才、各国の状況をよく知らないことが多い、時にはとんでもない勘違いをして相手を敵認定して叩き潰す、そして叩き潰した後にその間違えに気づき反省する、アメリカはそういう国だと思って付き合う必要がある、という部分だった。

日本は戦後、占領期間中の焚書により知の蓄積が処分され独立国家としての学問が奪われてしまったが、燃やされてしまった知の蓄積を再発見して活用していくことが日本を賢く強くすると著者は書いている。

企業や個人が国際情勢の正しい情報を得る場合、どのようなソースで情報収集すれば良いかも紹介されていて非常に参考になった。

歴史を学ぶ必要性を感じるとともに、日本の価値を再発見でき日本に希望が持てた内容だった。
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