このレビューはネタバレを含みます▼
キャラクター構成、言葉選び、ストーリー展開どれを取っても文句なしに面白かったです、途中までは。真相に近づきつつある大事な場面で、謎解きのキーパーソンになる金田から銅森の虚偽についての証言を得る緊張感のあるシーンなのに、「俺は金田に忠告したが」と金田自身が語るところで興醒めしました。話の前後からここは「俺は銅森に忠告したが」となるべきところですよね?こんな誤植を見逃すなんて作家も編集者もいい加減な気持ちで仕事をしていて、読者には些細なミスなど分かるはずないと舐めている証拠です。一気にくだらない作りものにしか思えず最後まで読んでも読み始めの高揚感は全くありませんでした。