ネタバレ・感想あり緋の館のレビュー

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中毒性あり
ネタバレ
2025年1月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本書は処女作「華宴」に続くデビュー第二作として太田出版より刊行された「相カン図 発情教育」(※)の再刊版である。サラリーマンの男が上司に連れられ、ある屋敷で行われるパーティーに出席する。その縁で住人の娘と夫婦になるストーリーだが、その過程はフィクションらしいフィクションで、近親交カンありSMありの倒錯プレイのオンパレード。表現もややくどい。だが不思議な磁力が本作にはあり、例えば物語が始まってすぐ、娘が主人公を誘惑するシーンは、十六歳らしからぬ言い寄り方で妙な迫力がある。その他にもノーマルプレイの描写が特に優れており、この部分だけとれば「華宴」より上。そしてクライマックス、主人公と義母との絡みは、熟女のムンムンとして濃厚な色気が実際に嗅ぎ取れんばかりの臨場感で、どうしようもなく工ロい。アブノーマルの気のない読者は正立な部分だけを選んで読んでもいい。それだけの価値はある。(※「カン」の字は、女の字を三つピラミッド状に並べた字。入力制限による)
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作家名: 藍川京
出版社: 株式会社大航海
雑誌: Aubebooks