このレビューはネタバレを含みます▼
『純喫茶トルンカ』シリーズ第二弾
人と人との縁が持つ不思議な力を丁寧に描き出した心温まる連作短編集
初恋の記憶を抱え続けた老婦人、胸の内に秘めた想いを抱える青年、人生の転機に立つ若者たち――それぞれの物語が「再会」を軸に優しく交差していく
過去の後悔や迷いに向き合いながら一歩を踏み出す登場人物たちの姿が実に魅力的で、読み進めるほどに胸の奥がじんわりと温まる‥
喫茶店という居場所だからこそ生まれる世代を超えた交流も見どころで、誰かに支えられ、また誰かを支えながら生きることの尊さが自然と伝わってきます
何気ない日常のなかに潜む小さな奇跡を描いた物語は、読後に人との縁を大切にしたくなる余韻を残してくれる
心をほぐしてくれる優しい物語を求める人に、ぜひ手に取ってほしい一冊です